アメリカから来たコストコはどんな店なのか 日本との違いは?

2019/11/08

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国内に26店舗しかないのに、コストコが出来るとなにかと話題にのぼります。アメリカの雰囲気が満載のビッグサイズの商品はめずらしく、日本のスーパーとは全く違う雰囲気が楽しいのは行ってみるとわかるでしょう。本国ではどういうお店なのかを調べてみました。

コストコの倉庫型店舗とは

コストコの倉庫型店舗とは-h2
出典元:123RF

ウェアハウスと呼ばれる業態はもともとはアメリカで始められたものです。

ウェアハウス・倉庫型店舗とは

ファクトリーアウトレットやスーパーセンターなど、郊外に立地し低価格と品揃えで大規模に集客を図る小売業の業態にはいくつかの種類があります。そのなかの一つがコストコが採用しているウェアハウス・倉庫型店舗と言われるもので、アメリカで始められた小売業態です。

倉庫の広大な面積を活かしパレットに載せられたままの商品を陳列する形で、品出しの回数を減らすなど少ない人員による運営と、必要最低限の内装費用、広告宣伝費をかけないなど徹底されたローコストオペレーションによる大量、低価格販売が特徴です。

低価格販売のためのもうひとつの方策として商品数の絞り込みがあげられます。「カークランドシグネチャー」と名付けられたPB商品のほか、全体のアイテム数は約4,000前後に抑えることで、大量仕入れによる原価低減と高い商品回転率を実現する仕組みが取られています。

会員制であることもコストコの特徴のひとつです。年会費を取ることで商品の粗利益を削り、より低価格で販売することを可能にした、囲い込み効果も期待できるビジネスモデルです。

コストコの歴史

コストコはカリフォルニア州サンディエゴの飛行場格納庫を利用した「プライスクラブ」(1976年創業)を起源としています。

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出典元:コストコについて

1983年にプライスクラブの関係者がコストコを創業、1993年には本家である「プライスクラブ」を合併して「プライスコストコ」となり、この時から会員制が導入されています。

1997年には社名を「コストコカンパニー」変更、1999年に米国ナスダックに上場し現在の社名である「コストコホールセール」になりました。

世界に展開するコストコ

2019年10月1日現在のコストコの店舗数は783店舗、世界11カ国で展開され、会員数総数は約9,540万人にのぼります。2019年8月に中国上海に初出店し大量の客が押し寄せたために半日で営業を中止したというニュースが記憶に新しいところです。

世界各国の店舗数は以下の通りです。

  • アメリカ、プエルトリコ:554
  • カナダ:100
  • メキシコ:39
  • イギリス:29
  • 日本:26
  • 韓国:16
  • 台湾:13
  • オーストラリア:11
  • スペイン:2
  • フランス:1
  • アイスランド:1
  • 中国:1

アメリカのコストコ

アメリカのコストコ-h2
出典元:123RF

日本にはないアメリカの雰囲気を味わえるコストコですが、本国アメリカのコストコは再販向け商品や業務用製品など、事業者に向けた商品やサービスのウェイトが高いのが特色と言えます。

アメリカのコストコと日本のコストコは何が違う?

パレットに並べられた商品やPB商品、写真や薬局などのサービス、ガソリンスタンドとタイヤセンターの併設など、アメリカとほぼ同じフォーマットの店舗形態が日本でも取られています。地域ごとに仕入先が異なり扱い商品が同じではないのは当然として、他にどんな違いがあるかを見てみます。

会員種類と年会費

日本国内の会員種類は「ゴールドスター会員」と「ビジネス会員」、「エグゼクティブ会員」の3つです。アメリカのコストコではこれに加えて、「Business Executive」というもうひとつの会員種類があります。

会員種類と年会費-h3
出典元:Join Costco

上の表を見ると、日本の「エグゼクティブ会員」にあたるのが「Gold Star Executive」と「Business Executive」でともに年会費は$120です。両者の違いは、「Business Executive」が$60で会員を追加できることと、再販のための購入ができることです。コストコを仕入先として使う事業者のための会員種類と言えます。

日本の年会費が「ゴールドスター会員」4,400円、「ビジネス会員」3,850円なのに対し、アメリカの年会費は「Gold Star」と「Business」が$60、「Gold Star Executive」と「Business Executive」が$120と、アメリカの年会費のほうが若干高く設定されています。

大学生や軍人に向けたプロモーション

大学生と軍人に向けたプロモーションが行われているのも日本にはないアメリカならではの違いと言えます。

大学生が会員になると「UNiDAYS」という20ドル分のショップカードがもらえます。

軍関係者へのプロモーションは退役軍人や配偶者、扶養家族も含まれ、アメリカのID.meという証明書サービスで軍関係者であることを証明されるとコストコの会員になれるというシステムがあります。

同伴者の人数制限

日本ではひとつの会員証で同伴者の入場は2人までに制限されていますが、アメリカでは何人でも入場できます。日本の場合も18歳未満であれば同伴者の人数制限はありません。

コンシェルジュサービス

アメリカのコストコでは家電製品の売り場に限りコンシェルジュサービスを置いています。使い方がわからないために返品されることを防ぐためのもので、商品説明や設置方法などについてより親切な対応を行っています。

業務用製品に特化したCostco Business Center

アメリカには一般消費者に向けた店舗のほか、「Costco Business Center」という業務用設備、卸売商品を取り扱う店舗があります。ビジネス会員以外も利用できますが、ほとんどは業務用のもので販売単位もまとまったものがほとんどです。オンラインからの注文による配送も行っています。

扱い商品は生鮮食品、冷蔵・冷凍を含む飲食料品から厨房用品・設備、オフィス用品まで幅広く扱っています。

公式サイトによると2019年10月28日現在、全米で19ヶ所に「Costco Business Center」があります。

Costco Business Center

アメリカ本国ではオンラインショッピングができる

アメリカ本国では通販サイトが開設されています。21の商品分野と200を超えるアイテムカテゴリーがあり、日用品から食品、業務用製品からオフィス用品まで品揃えは幅広く、珍しいものでは棺桶、骨壷といったものまで売られています。

Costco Wholesale

この記事の情報は2019年10月28日時点のものです。

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